- 1冊読むのにすごく時間がかかる
- 早く読もうと思うと、焦って内容が頭に入ってこない
- 読書のスピードを効率よく上げる方法を教えてほしい
単純に「本を読むスピードを上げれば、たくさん読める」と勘違いしている人は多いです。
読む速さを鍛えても、本を大量に読めるわけではありません。
さらに、文字を追うスピードを早くしても、内容を理解できなければ意味がないのです。
大体3日に1冊のペースです。ただし、1日に2〜3冊読むこともあります。
「本をブワーッと読む!」みたいなことはしません。
なぜなら、内容が頭に入ってこないからです。
この記事では、本を読むスピードを上げる「本質的な方法」をお伝えします。
だれでも実践可能で、本1冊を読み終える時間が、劇的に短くなりますよ。
では、さっそくいきましょう。
読書スピードの平均は?【結論:1分に600文字です】
まずは平均的な「文章を読む速さ」を知っておきましょう。
結論、1分に600文字です。
本を読み慣れている方は、もう少し速いのではないでしょうか。
とはいえ、「1分に5000文字」とかは、どうがんばってもムリです。
さらに、文章を読むスピードに関しては、「75%は遺伝で決まる」とも言われております。
「ちょっと待ってよ!じゃあ、速読はムリなの?」と思われるかもしれません。
いいえ、そうではないですよ。
読書スピードを上げる方法【手順をくわしく解説】
ここからは、「読書スピードを上げる方法」をお伝えします。
結論から言うと、下記のステップです。
- 基礎知識を身につける
- 本を読む目的を決める
- もくじから拾い読みする
- 太字やマーカーのところをメインで読む
この手順に沿って本を読めば、劇的に読書スピードが上がります。
基礎知識を身につける
まずは、本の「基礎知識を身につける」ことが重要です。
知識がないと、理解するまで時間がかかるからです。
たとえば、これから法律の本を読むとします。
どちらのほうが、速く本を読めるでしょう?
- まったく法律を知らない人
- 法律について基礎知識がある人
おそらく後者だと思います。
知識があると読解力が高まるからですね。
知識がない分野の本は、いきなり読みはじめないほうがいいですよ。
ネットでザックリ調べてから読むだけでも、読書スピードは上がります。
本を読む目的を決める
本を読む目的を決めると、1冊読み終えるスピードが速くなります。
なぜなら、目的が達成できれば、全部読まなくてもいいからです。
ここでいう目的とは、下記のような具合です。
学んだ後、自分はどうなりたいか?
たとえば、勉強を習慣化できないA君が、「習慣に関する本」を読むとします。
- 1章:習慣の重要性
- 2章:習慣化できない理由
- 3章:習慣化するためのテクニック
- 4章:習慣化できた人の人生好転例
おそらくですが、上記のようなことが書いてあるでしょう。
ここでA君が読むべきなのは、何章だと思いますか?
つまり、1章と2章、4章は、読まなくてもいいのです。
それだけでも、本を読む時間はすごく短くなります。
本を読む目的を決めると、ゴール地点が明確になります。
したがって、読書スピードが速くなるのです。
もくじから拾い読みする【情報の取捨選択】
本を読む目的を決めたら、もくじから拾い読みしましょう。
「2章と3章が大事そうだから、まずはここを読む」みたいな感じです。
「もくじから拾い読みしたいのですが、全部大事そうに見えて、できません!」という方がいらっしゃいます。
この場合、じっくり考えていないケースが多いです。
どの情報があれば目的は達成できるのか?
上記を意識してみてください。
もくじを見ながら、時間をかけて、情報を選ぶのです。
それから読みはじめたほうが、圧倒的に読書スピードは上がります。
最後まで読まない
とはいえ、「はっ?せっかく買ったんだから、本は全部読むべきでは?」と思う方も多いでしょう。
たしかにお金を払ったから、もったいないと感じる気持ちは、とてもよくわかります。
しかし、読書は「目的ではなく手段」です。
たとえば、下記のような具合です。
手段:読書
つまり、読書するだけでお金が稼げるわけではないのです。
また、全部読んだところで、内容すべてを覚えることはできませんよ。
全体の2割を覚えていれば、いいほうでしょう。
もくじから自分に重要な情報だけ拾って読む。
そして、自分の行動を変える。
上記さえできれば、本を最後まで読む必要はありません。
今日から、最後まで読まない勇気をもちましょう。
太字やマーカーのところをメインで読む
本によっては、太字やマーカーが引かれているものがあります。
ここは要チェックです。
なぜなら、著者が「重要だからみんな読んでね!」と示したところだから。
読まない理由はありません。
だれでも読書スピードを上げられる魔法を教えます【結論:サービスを使う】
読書スピードを上げるために、いくつか便利なサービスがあります。
ぼくが実際に使ってみて、「これはよかった!」と感じたサービスをご紹介します。
読書スピードを上げるサービス
- flier
- Kindle Unlimited
それぞれ解説していきます。
要約を読んでからの読書が最強【flierがおすすめ】
flierは、本の要約サービスです。
特徴は、下記の通り。
- 1冊10分で読める高品質な要約
- およそ2600冊の要約あり
- 出版社、著者のチェックを受けているので信頼性が高い
flierの要約を読むだけで、「著者が本当に伝えたいこと」は、ほとんど学べます。
それだけクオリティが高いです。
【最速】要約を知ってから本を読む
要約で大筋を理解しているので、めちゃくちゃ読書スピードが上がります。
「えっ?要約でほとんど理解できたなら、本読まなくてもよくね?」と思われる方も多いでしょう。
ぼくは違うと思いますよ。
なぜなら、本を読むことでしか気づけない「たくさんの学び」があるから。
要約部分が「木の幹」だとすると、本には「枝葉」の部分も書かれています。
要約だけでは気づけなかった部分を、学ぶことができるのです。
「いやいや、俺は要約だけわかれば満足だ!」という方は、flierだけでもいいでしょう。
読まないよりは、マシですから。
唯一のデメリットは、「読みたい本の要約がない」パターンがあること。
そのような場合は、書評サイトやYouTubeの要約をおすすめします。
たくさん読む【Kindle Unlimitedがおすすめ】
Kindle Unlimitedは、Amazonが提供している、本の読み放題サービス。
およそ12万冊の本が読めます(2021.12時点)。ジャンルも様々ですね。
Kindle Unlimitedのジャンル
- ビジネス・経済
- 文学・評論
- 趣味・実用
- コンピューター・IT
- 暮らし・健康・子育て
さらに、月額980円と破格。
安すぎます。
月に1冊読めば、元が取れる計算です。
ぼくも実際に利用していますが、おもしろい本が多いですよ。
読み放題で、読書スピードアップ
読み放題を利用すると、なぜ読書スピードが上がるのか?
理由は、2つあります。
まず1つ目は、「拾い読みをする勇気がもてる」から。
Kindle Unlimitedの場合、いくら読んでも値段は一定。
つまり、「もったないない気持ち」がなくなるのです。
そして2つ目が、「シンプルに多くの本を読める」から。
文章に多く触れることで、読書スピードはある程度まで上がります。
本を読むことに慣れている人と、そうじゃない人では、読む速さに差があります。
「文章を読む筋力」のようなものに、差が出るのです。
大丈夫ですよ。ぼくも最初は、めちゃくちゃ遅かったので。
1日10ページくらいしか読めない日もありました。
でもコツコツ継続したら、今では1日2〜3冊は読めるようになりましたよ。
Kindle Unlimitedのメリットやデメリットなど、くわしく知りたい方は「【学びの宝庫】Kindle Unlimitedの評判・口コミは?メリット・デメリットまで徹底解説!」の記事にくわしくまとめています。
読書スピードが上がるメリット
読書スピードが上がれば、たくさんの本を読むことができます。
したがって、シンプルに知識量が増えますね。
しかし、他にもメリットはあります。
ズバリ、成長速度が上がります。
多くの本を読めば、その分だけ気づきが生まれます。
気づきが増えれば、「明日から自分は〜をしてみよう!」という具合に、チャレンジできるようになるのです。
先輩をマネするのと、読書は一緒
仕事ができるようになりたい!と思ったら、まず何をしますか?
先輩のしぐさや行動、話し方を学んで、活かそうとするはずです。
読書もそれと一緒です。
本に書いてあることをマネして、行動することで、成長速度が上がるのです。
読んだら忘れない読書法
「本を速く読んでも、すぐに忘れたら意味ないじゃん?」という方も多いでしょう。
その通りですね。
速く読めても、記憶できなければ読書の意味がありません。
ここからは、読んだら忘れない読書法をご紹介します。
ポイントは下記の2点。
- 本文を読む前に自分の考えをもつ
- アウトプットする
ではさっそくいきましょう。
本文を読む前に自分の考えをもつ
本を読む前に、まずは「自分の考えをもつこと」が重要です。
なぜなら、著者と自分の考えの違いに、気づきながら本を読めるから。
「いや、ここは自分はこう思うな...」
上記のような気づきが多くなり、記憶に残りやすくなるのです。
本を買った後は、すぐに読みたくなりますよね?
「内容が気になってしょうがない!」という気持ちは、すごくわかります。
しかし、いきなり本文を読むと、記憶に残りにくいのです。
サラッと読んで、満足しちゃいます。
ポイントは、「しゃかりきに本を読みたい気持ち」を一旦抑える。
そして、自分の考えをもつ時間を作ることです。
アウトプットする
本をただ読むだけでは、なかなか記憶に残りづらいでしょう。
そこでおすすめなのが、アウトプットです。
アウトプットとは主に、「話す」「書く」のこと。
本の内容をアウトプットすることで、記憶に残りやすくなります。
具体例としては、下記のような感じです。
- ブログで、書評を書く
- Twitterで本の要約を書く
- 友人や家族に、読んだ本の話をする
もちろん、「あまり他人に知られたくない!」という方もいるでしょう。
そんな方は、日記とかでも大丈夫です。
ぼくの場合、読んだ本の要約を、メモアプリに書き込んでいます。
ここでのコツは、「自分の言葉で書くこと」。
文章をそのまま写しても、あまり意味がありません。
自分の言葉で書いて初めて、記憶に残ります。
アウトプット方法については、「読書アウトプットの「質」が未来を変える【オススメ方法を解説】」の記事で詳しく解説しています。
まとめ
読書スピードが上がれば、たくさんの本を読むことができます。
しかし、「読書スピードが上がらない...」と悩んでいる方が多いのも事実です。
本記事では、読書スピードを上げる方法を解説してきました。
具体的には、下記の手順です。
- 基礎知識を身につける
- 本を読む目的を決める
- もくじから拾い読みする
- 太字やマーカーのところをメインで読む
実践していただければ、確実に読書スピードが上がります。
その結果、周りを圧倒するほど成長できるはずです。
「読書に集中したいけど、なかなかできない...」とお悩みの方は、「【初心者向け】読書に集中できない人がやるべきこと7選【原因も解説します】」の記事にてくわしく解説しているので、よろしければご覧ください。
本日は以上になります。