薬剤師の働き方

新人薬剤師が入社したらやるべきこと9選!【成長するための必須項目】

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新人薬剤師が入社したらやるべきこと9選!【成長するための必須項目】
  • 新人薬剤師は薬の勉強だけしてればいいの?
  • 新人薬剤師がやっておいたほうがいいことって何?
  • 周りのプレッシャーがきついから早くデキる薬剤師になりたい

そんな悩みに答えます。

新人薬剤師って覚えること多いし、周りからの「早く1人前になれ」オーラがすごいし、しんどいですよね。

ぼくも1年目のときは何をしていいのかわからず、途方に暮れていた時期があります。

どうも、薬剤師ブロガーのyasuです。

薬剤師歴も9年目になり、新人育成の経験もそれなりに積んできました。
yasu

そこで本記事では「新人薬剤師がやるべきこと」を9つにまとめます。

過去の自分、そして多くの新人薬剤師の悩みを解決してきた9つなので、参考になるはずです。

せっかく薬剤師になったんですから、周りを「アッ」と驚かせるような薬剤師になりたくないですか?

実際にやることは多いですが、コツコツ継続できればデキる薬剤師になれると保証します。

新人薬剤師がやるべきこと9選

新人薬剤師がやるべきこと9選

ではさっそく結論です。

新人薬剤師がやるべきことは、下記の通りです。

では、詳細を解説していきますね。

薬の知識をつける

まずは基本です。薬の知識をつけましょう。

なぜなら、薬剤師にとって知識は「最強の武器」だから。

武器がなければマンモスを狩れず、食事にありつけないのと一緒で、知識がなければそもそも仕事になりません。

では、どのような知識をつければいいか?

結論、下記の通りです。

  • 先発名
  • 用法用量
  • 禁忌
  • 同効薬の比較
  • 動態
  • 薬の特徴
  • おおまかな薬価

医師や患者さんから問われる「疑問点」を、スパッと答えられるといいですね。

とはいえ、ぼくもいまだに答えられないことも多いです......
yasu

めっちゃ時間はかかりますが、コツコツ積み上げていきましょう。

薬の基礎は「医薬品集」から学びましょう

医薬品集とは、いわゆる「薬の辞書」です。

ぼくは治療薬マニュアルを使ってました。

何も考えず、先輩におすすめされて買いましたが、ぶっちゃけ1冊あればなんでもOKです。

他にも有名なのは「今日の治療薬」や「治療薬ハンドブック」ですよね。

必要な情報をサクッと調べられるので、手元に1冊はあったほうがいいでしょう。

悩みを共有できる人を作る

新人薬剤師に悩みはつきものです。

ぼくも新人の頃は、毎日なにかしらで悩んでました。
yasu

悩みを解決するためには、シンプルに相談できる人を作りましょう。1人で乗り切るのは、結構しんどいです。

学生時代の友人でもいいです。職場の同僚でもいいです。

悩みを共有できる人が1人いるだけで、気持ちがグッと楽になります。

メンタルを守るためにも、悩みを相談できる人を必ず1人は作りましょう。

社内ルールを覚える

社内ルールは早めに覚えましょう。というのも、ルールを覚えると信頼されるから。

いつまで経っても覚えない人と、サクッと覚える人では、どちらを信頼し仕事を任せようと思いますか?

もちろん、後者ですよね。

「出勤したら、まず何をすればいいの?」
「急な休みのときは、誰に連絡すればいいの?」
「書類はどこにまとめるの?」

働きはじめると、上記のような疑問が毎日のように生まれるはずです。

それを1つずつ潰していく。この作業がとても大事です。

ルールをガンガン覚えて、周りから信頼されるスタッフになりましょう。

メモをとりまくる

新人薬剤師は覚えることがめちゃくちゃ多いです。先輩からも、たくさん教えてもらうはずです。

そこで、教わったことや学んだことは必ずメモしましょう。

人間は忘れる生き物です。メモを残しておかないと、日が経つと忘れていきます。

最初から丁寧にメモをとる必要なんてないんですよ。聞いたこと、疑問に思ったことをなぐり書きでいいんです。

で、後からなぐり書きしたものをまとめる。いつでも知識として引き出せる状態にしておく。

ぼくの場合、なぐり書きしたメモは「メモアプリ」に、項目を分けて書き写します。

  • 薬について
  • 在庫について
  • 社内ルールについて

上記のような感じで、項目ごとにメモをまとめてます。

なぐり書きして終わり! ってのは、あまりおすすめしません。どこにメモしたか覚えてなかったら意味ないからです。

新人のうちは覚えることが多いので、メモは必ずとり、わかりやすくまとめておきましょう。

読書する

ぼくは30歳まで読書しませんでした。激しく後悔しています。

なぜなら、読書で得られる知識や経験はコスパがやばいから。

たった1500円ぽっちで、過去の偉人たちが「どう考えてたか?」がわかるのって最高ですよ。コスパよすぎます。

たとえば、下記のような悩みは読書で解決します。

  • 人間関係の悩み
  • キャリアの悩み
  • お金の悩み

悩みを解決する本は山ほどあるので、ゴリゴリ読んでほしいですね。

ちなみに、読書する人としない人の差は「本を読む人と読まない人は差が出るのか?読書家が顔つきや思考力を徹底比較!」で詳しく解説しています。

新人薬剤師におすすめな本は3冊あります。1冊ずつ紹介しますね。

7つの習慣


社会人になったら、まず読んでもらいたい本NO.1です。この本から学べるのは「主体的に生きる意味」。

受け身な社会人はまだまだ多いです。うまくいかないのを環境のせいにする人はたくさんいます。

大切なのは、周りの環境のせいにしないこと。それをしてたら、いつまで経っても人生は好転しませんから。

自分の人生は自分で決めましょう。変えられるものがあるとしたら、常に「自分」です。

嫌われる勇気


本書は、対人関係の悩みをグッと楽にしてくれる本です。

アドラー心理学を解説した本ですが、知らない人にとっては目からウロコでしょう。

社会人になると、ほぼ100%人間関係で悩みますからね。そこに救いの手を差し延べてくれます。

めちゃくちゃ良本ですので、ぜひ読んでいただきたい1冊です。

ライフシフト


この本を一言でまとめると、

人生100年時代を生き残るためには、無形資産を積み上げよう

です。

無形資産とは「スキル」や「人脈」といったもの。

「お金」や「家」など、形ある資産が大事だと思われがちですが、実はそうじゃありません。

長い目でみると、形のない資産のほうが大事です。

「将来が不安だけど、何をしていいかわからない......」という方に、おすすめの1冊です!
yasu

ビジョンを決める

社会人になったら、ビジョン(将来ありたい姿)を決めましょう。

なぜなら、ビジョンを決めないと努力できないからです。

まずは、どんな薬剤師になりたいか? を決めましょう。

そこを決めれば、いつまでに何をすればいいか? が見えてきます。

多くの人が陥りがちですが、目標やビジョンは変えてはいけない! という固定観念です。

いえいえ、変えていいんですよ。時代や環境の流れで変わるのはしょうがないですから。

特に新人の頃は、わからないことだらけです。

最初は〇〇に興味があったけど、仕事をしてるうちに✕✕に興味が出てきた、なんてザラにありますから。

まずはビジョンを決めて、そこに向かって努力する。このステップを踏んでるかどうかで、将来大きな差が出ますよ。

主体的に行動する

「主体的に行動する」とは、自分の判断で行動することです。

社会人になったら、1日でも早く主体性をもちましょう。

というのも、受け身では成長が止まるから。ある一定のところまでは成長できるんですが、すぐに天井を迎えます。

会社から言われたことをやるだけの人と、自分なりに考えて行動できる人は、どちらが成長すると思いますか?

もちろん、後者ですよね。

なぜなら、考えた分だけ知識が増えるし、行動力も増えるから。

言われたことしかやらない人が得られる知識が1だとしたら、自分で考えて2とか3まで派生できる人が、メキメキ成長してる印象です。

学生時代は受け身で良かったかもしれません。一方で、社会人になって求められるのは主体的な人です。

1日でも早く、受け身人間から卒業しましょう。

意見を言う

知識も経験もない新人が意見を言うなんて...... と思うかもしれませんが、新人だからこそ意見を言うべきです。

なぜなら、新人は曇りのないレンズで物事を見れるから。中堅・ベテラン薬剤師にはない目線で物事を考えられるからです。

ぼくも経験ありますが、新人さんの意見ってまじで貴重なんですよ。まだ会社に染まってない「患者さん目線」の意見だからですね。

長く働いてると「会社のために仕事してるな......」と感じるときがあります。

  • 高い評価を受けたい
  • 年収を上げたい
  • 周りから信頼されたい

上記のような気持ちがあると患者さんではなく、会社に意識が向いてしまうんですよね。

で、そんなスケベ心に対し、意見をズバッと言ってくれると本当にありがたいです。

しかしながら「自分の意見に自信をもてない......」と思う方は多いでしょう。

ここ勘違いしてる人多いですが、そもそも意見に正解・不正解はありません。

だから、意見は誰が言ってもいいんです。ポジショントークでいいんです。

かくいうぼくも、新人の頃はまったく意見を言えない薬剤師でした。自分に自信がなかったんです。

今では、臆せず意見を言えばよかったなと思います!
yasu

とはいえ、そんな簡単に意見なんて言えないよ...... という方には、下記の本がおすすめです。


意見の重要性をこれでもか! ってほど、解説してくれてます。さらに、意見を言うハードルもグッと下げてくれる本ですよ。

当ブログでも「【書評・要約】自分の意見で生きていこう【意見の本質を知る必読書】」で解説してますので、ぜひご覧ください。

ギバーになる

ギバーとは、一言であらわすと「与える人」です。他人に対して、見返りを求めない人のことを言います。

新人の頃は、周りに助けてもらうシーンが多いでしょう。

あなたのミスをカバーしてくれたり、手取り足取り教えてくれるスタッフも多いはずです。

しかし、そこに甘えてばかりではいけません。

「スタッフで忙しい人はいないかな?」
「困ってる人はいないかな?」
「何をすれば周りは助かるかな?」

上記を常に考えて仕事をしましょう。

周りが喜ぶ仕事を続けていれば、自分が困ったときに必ず助けてくれますから。

長く働いてると、この「ギバー精神」がなくなってる方も多いです。

相手の目線に立って考えられるといいですね。
yasu

まとめ:新人のうちに苦労したほうが圧倒的に得です

本日は「新人薬剤師がやるべきこと」を9つにまとめました。

ぶっちゃけ多いですよね...... すみません。8年間の経験すべてをまとめたので、こんな量になってしまいました。

まとめると、下記の通りです。

他では書いてないものをまとめたつもりです。必要なところだけつまみ食いでもかまいません。

1人でも多くの新人薬剤師の悩みが解決できたらうれしいです。

本日は以上になります。

  • この記事を書いた人

yasu

薬局で働く10年目薬剤師。現役の管理薬剤師です。当サイトでは、自らの経験をもとに薬剤師の悩みや不安を解決します。転職経験あり【中小企業(6年)→M&Aで大手勤務(2年)→中小企業】。年間100冊読書。子持ち(2人)。

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