薬剤師の働き方

【必読】薬剤師の将来性が不安な方へ【生き残る方法も載せています】

※記事内に商品プロモーションを含む場合があります

将来
悩んでいる人
薬剤師の将来性って安泰なのかな?もしかして、薬剤師の職業がなくなることもあるの?
将来が不安だから、今後どうすればいいか、教えてほしい。

こういった悩みにお答えします。

本記事の内容

  • 薬剤師の将来性【職業はなくなりません】
  • 薬剤師に必要なスキル5選【将来生き残るためには必須です】
  • 未来を決めるのは自分次第
この記事を書いているぼくは、大手調剤薬局の薬局長です。薬剤師歴は7年目。

将来の不安って、考え始めるとキリがないですよね。
ぼくも以前は、薬剤師の将来を考えたときに、不安でいっぱいになりました。

そんなときにどうすればいいか?
結論は、「将来の不安と向き合い、行動する」です。

ぼく自身も行動したことで、不安がスッと軽くなりました。
この記事を読むと、あなたの不安も減っていくことでしょう。

薬剤師の将来性【職業はなくなりません】

将来

さて始めに、薬剤師の将来性と向き合いましょう。
結論は、「職業自体はなくならない」ですが、安泰とは言いづらいかも。

事実を知ることが、初めの1歩ですので、さっそくいきましょう。

薬剤師の需要と供給

薬剤師の求人は、他の職種に比べて、多いです。
しかし、年々、薬剤師の需要は減っているのも事実です。

有効求人倍率
2016年 6.25
2018年 4.59
2020年 2.05

出典:厚生労働省(一般職業紹介状況)

2020年の求人数が特に減っていますが、コロナの影響なので、一時的と思えます。

ここで、あなたに知ってほしい事実があります。
このコロナ下でも、「求人数は平均よりも高い」ことです。
※平均は1.03

企業側から薬剤師の需要があるので、職業がなくなるとは考えづらいでしょう。

薬剤師の飽和が起きづらいのは、理由がある

まず1つ目に、女性の割合が多い職場だからです。
結婚・出産により、職場を離れる人が、一定数いますね。

2つ目は、国家資格だからです。
みんなが薬剤師に、なれるわけではないので、競合が少ないんですよ。

AIの存在

AIに奪われる職業は何か?と、ググるとたくさん出てきますよね。

薬剤師も、AIに仕事が奪われると思いますか?
僕は、半分YESで、半分NOだと思っています。

AIにできる仕事は任せて、AIにできない仕事は人間がするという感じ。

AIの得意とする仕事

  • 在庫管理
  • 薬の取り揃え

上記のような単純作業は、むしろAIのほうが強い気がします。

AIができない仕事

  • コミュニケーションが大事な対人業務
  • 訪問ケアが必要な在宅業務

何年先かはわかりませんが、AIと共存する薬局が増えてくると思います。

Amazon薬局による影響

2020年11月、アメリカで「Amazon薬局」のサービスがスタートしました。
概要はこちらです。

日本への参入も、時間の問題でしょう。
薬局に行くことなく、薬が届くのは便利ですよね。

Amazon薬局の参入により、既存の薬局の将来は?

患者さんによっては、調剤薬局の利用は続きます。
たとえば、以下のような方ですね。

  • すぐに薬を飲みたい、風邪の患者さん
  • 薬剤師と、直接話したい患者さん
  • Amazon利用が難しい、高齢の方

一方で、「比較的若く、飲んでいる薬が少ない、Amazonユーザー」であれば、Amazon薬局を利用するでしょう。

既存の薬局とAmazon薬局で、競争が激しくなりそうですね。

薬剤師に必要なスキル5選【将来生き残るためには必須です】

方向性

薬剤師の職業はなくならないですが、厳しい状況になるのは事実です。
生き残るために、スキルを磨くことも重要です。

以下にまとめます。

コミュニケーション力

患者さんは薬が欲しいわけではなく、健康な体になりたくて、薬局に来ます。

誰も薬なんて、本当は飲みたくありません。
不安や悩みもたくさんあります。

  • この薬を飲めば、治るのか?
  • いつまで飲めばいいのか?
  • 薬に頼らずに、健康になるためには?

コミュニケーションは、患者さんの不安や悩みを取り除ける、唯一の方法です。
実際にAIは、患者さんの不安を取り除くことはできません。

患者さんに寄り添える、コミュニケーションスキル。
個人的には、最重要です。

マネジメント力

企業は薬剤師に、マネジメント力を求めます。

たとえば、

  • 部下の育成
  • 在庫管理
  • シフト管理
  • リスク管理

上記ができる薬剤師は、マネジメントスキル高いですよね。

ほとんどの方は、企業に勤める薬剤師だと思いますので、

どの企業からも求められる=今後も生き残れる可能性が高い

この構図ですね。

専門スキル

「認定薬剤師の資格を得る」のは大事ですが、「処方提案できる知識をつける」も大事です。

処方提案できる=知識が定着している
証拠だからですね。

患者さんの安全や、よりよい医療につなげるためにも、専門スキルの向上を心がけていきましょう。

健康知識への投資も忘れない

食事や睡眠、運動の知識もあったほうがいいです。

患者さんの不安、悩みの多くは、健康に関してだからです。
健康に関しての本は、たくさん売ってますので、まずはそれを読みましょう。

できれば自分も、その健康法を実践してみるといいです。
実際にやってみたほうが、患者さんからも、信用してもらえますから。

アウトプット力

薬剤師はアウトプットの場が、少ないと感じます。
現場だけだと、勉強した内容を活かせず、インプットした知識を忘れてしまうことが多いです。

どんな形でもいいので、アウトプットする癖を作りましょう。

ブログやSNS、メモ帳でいいです。
文章を書くと思考は整理されますし、知識の定着につながります。

アウトプット>インプット

インプットばかりでアウトプットしてない・・・これ結構みんなやりがちです。
先程も述べたように、アウトプットすることで初めて知識になります。

大事なポイントを、2点お伝えします。

その➀:アウトプット前提でインプットする
その➁:アウトプット:インプット→7:3の比率にする

もしよろしければ、意識的に取り入れてみてください。

文章力

薬剤師に文章力なんて必要ないでしょ?って思う方が多いと思います。
でも、実は必要なんです。

  • 上司、部下へのメール作成
  • 報告書(ミーティング報告書等)作成
  • 薬歴記載

どれも文章力があったほうが、効率的に、相手に伝わるものが出来上がります。

上司へ電話しない

電話は相手の時間を、簡単に奪います。
緊急性がないものは、文章で報告しましょう。

相手も、時間のあるときに返信できるので、嬉しいはずです。

未来を決めるのは自分次第

未来

薬剤師の質が、今後はより一層、問われる時代になると思います。

どうすれば生き残れるか?
それについて、少し解説していきます。

全ては行動するかどうかで決まる

いたってシンプルですが、上記の通り。
なんだかんだ理由をつけて、行動しない人は多いです。

何から始めてもいいんですよ。
たとえば、

  • 薬の勉強をし、アウトプットする
  • コミュニケーションスキルを学び、実践する
  • マネジメントスキルを学び、試してみる
  • 生産性を上げる方法を考え、実行する
  • ビジネス書、自己啓発書を読み、モチベーションを上げる

何か1つからでもいいので、まず始めてみるのが重要です。
行動すると、薬剤師の質が高まりますからね。

成功体験を得ることが大事

失敗を恐れず行動すると、たまになんですが、成功していきます。
その成功体験が、さらに行動を起こすモチベーションになるんですよね。

ぼくのスタートは読書でした。

偉人たちの知見を学び、どんどん仕事に応用していきました。
そこで得た成功体験が、今の自分につながっています。

過去のぼくに伝えたいこと

ぼくは薬剤師の将来について、すごく不安を覚えた時期があります。

しかし当時の自分は、結局「何もしなかった」です。
日々の業務だけこなし、なんとかなるだろう精神でした。

そんな過去のぼくに、伝える言葉があるとしたら、
「将来を変えるのは、自分しかいない。今こそ行動しよう」
だと思います。

少なからず今は、以前に比べて不安は減りました。
やるべきことが明確になっているからですね。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ぼくも過去に、将来へ不安を感じていたので、熱の入った記事になりました。

最後におさらいです。

薬剤師の将来性

  • 今後すぐに、薬剤師が飽和することは考えづらい。
  • 対物業務はAIにシフトしていく。ただし、対人業務がAIにシフトすることは、現状ないと思われる。
  • Amazon薬局は、薬局業界の競争を促進する。

薬剤師に必要なスキル5選

  • コミュニケーション力:AIとの差別化のための、最重要スキル。
  • マネジメント力:企業が欲しがるスキルですので、どこでも働ける薬剤師になる。
  • 専門スキル:よりより医療を提供するために必要なスキル。
  • アウトプット力:知識の定着、思考の深堀りのためのスキル。
  • 文章力:相手に伝わりやすいように書くスキル。思考の整理にもつながる。

将来に不安を感じている方の、少しでも力になれたら幸いです。

本日は以上になります。

  • この記事を書いた人

yasu

薬局で働く10年目薬剤師。現役の管理薬剤師です。当サイトでは、自らの経験をもとに薬剤師の悩みや不安を解決します。転職経験あり【中小企業(6年)→M&Aで大手勤務(2年)→中小企業】。年間100冊読書。子持ち(2人)。

-薬剤師の働き方