薬剤師の働き方

忙しすぎる調剤薬局では働き続けないほうがいい理由3選【激務薬局で管理経験あり】

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忙しすぎる調剤薬局では働き続けないほうがいい理由3選【激務薬局で管理経験あり】

「めっちゃ忙しい薬局ですが、成長のために働き続けます」

という話をたまに聞きますが、ぶっちゃけこう思います。

たしかに1回は経験したほういいけど、長く続けるメリットはなくね?」と。

どうも!1日200枚の薬局で6年働いてたyasuです。管理もやってました。

結論から言うと、忙しい店舗で働くのはいい経験ですが、ずっと働き続けたほうがいいか? と言われたら「NO」です。

本記事では「忙しすぎる薬局では働き続けないほうがいい理由」について、解説していきます。

さっそくですが、理由は下記の通り。

  • 人間関係が悪くなりがちだから
  • 自分の時間がなくなるから
  • 忙しいのに給料が上がらないから

忙しい店舗で疲れきってる薬剤師のみなさん。

本記事を読めば、「果たしてこのまま働き続けていいものか?」という悩みが解消され、今よりもグッと楽に働けるようになれますよ。

選択肢の1つとしては、転職ですね。

転職したいけど失敗が怖いと感じる方は、「失敗しないためのコツ」を下記にまとめています。こちらをご覧ください。

>>【薬剤師の転職】失敗しないためのコツ7選【転職経験者がわかりやすく解説】

転職サイトについてくわしく知りたい方は、下記をどうぞ。

>>薬剤師のおすすめ転職サイトランキング【失敗しない選び方を現役薬剤師が解説】

忙しすぎる調剤薬局では働き続けないほうがいい理由3選

忙しすぎる調剤薬局では働き続けないほうがいい理由3選

忙しすぎる薬局をおすすめしない理由は、下記の通りです。

それぞれ解説していきます。

人間関係が悪くなりがち

忙しすぎると心の余裕がなくなります。口数が減り、雑談が減り、そして会話が減っていく。

すると、何が起こるか?

コミュニケーションがなくなるため、仲間を信頼できなくなりますね。

仲間を信頼できないと、職場はギスギスします。そして何より「自分の仕事」しかしなくなるんですよ。

問題が起きても、知らんぷり。私は忙しいし、誰かがやるでしょ? って感じです。

こうなると人間関係は一気に悪化します。周りのために頑張ろうって人が、誰一人いなくなるわけですから。

そんな時は、管理薬剤師がバランス取らなきゃいけないんですが、1人で頑張ってどうこうできる問題じゃないんです。

管理クラスが2人ないし3人いれば、スタッフ一丸となって前向きに働けるかもしれません。ただ、それも難しい。

なぜなら、そこまで会社のリソース使えないから。

要するに、管理クラスのスタッフは「他の店舗の管理」に回したいんですよ。忙しい店舗に集めたくない。

手厚くすると、他の店舗が回らなくなります。

忙しい店舗はなぜか人事が適当

忙しい店舗の人事って、なぜか適当なんですよね。

「この人、うちの店舗にマッチしないでしょ......」という人を、平気で送ってきます。

「人数多いからフォローできるでしょ?」と思ってるからですよね?

いやいや、こっち手一杯ですって。もう面倒見きれないですって。

で、案の定コミュニケーションがうまくいかず、人間関係が悪化します。

現場と上層部の考えにズレがあると、こういったことも起きやすいです。

自分の時間がなくなる

2つ目は、忙しすぎると自分の時間がなくなるから。

激務に追われて残業が多くなると、シンプルに自分の時間がなくなります。

「仕事にすべてを捧げたい!会社に尽くしたい!」って人には問題ないかもしれませんが、ぶっちゃけ今の時代、そうじゃない人も多いですよね?

趣味や自己投資に時間を使いたい人も多いでしょう。家族のために時間を作りたい人も多いはずです。

ぼくも仕事は大事ですが、家族との時間はもっと大事です。
yasu

キャリアを考えるには「心の余裕」が必要です。

「これからどうするか?」
「何を優先して行動すべきか?」
「今の職場で自分のやりたいことはできるか?」

こんなことを、ゆっくり考える時間が必要なんですよ。

みなさん忙しいとはいえ、「緊急性の高いもの」に目がいきすぎです。

たとえば、会社への報告業務とかですね。

締めきり直前のくだらない報告業務や、グダグダな会議に時間を使ってはいませんか? 毎日の残業で、帰りが遅くなっていませんか?

忙しすぎて「自分の時間」を後回しにしてるなら、それ結構ヤバいです。

考える余裕すらなくなってるのは、さらにヤバいです。

早めに手を打って、現状を変えたほうがいいでしょう。

忙しいのに給料が上がらない

忙しい薬局で働いてるのに、給料が上がらないケースもよく見られます。

その理由は1つ。忙しいとはいえ、特別扱いできないから。

同じ会社のA薬局とB薬局で、圧倒的に「A薬局」のほうが忙しいとしましょう。となると、A薬局のほうが給与は高いと思いますよね?

ところがどっこい。どっちの薬局で働いても給料は一緒...... なんてことザラにあります。

もちろん「繁忙手当」のように、忙しさに合わせて給料を上げる会社もあります。

しかし、それでも月5000円の手当とかが多いです。

めちゃくちゃ忙しくて会社の売上にも貢献してるのに、年収6万しか上がらないなんて悲劇すぎますよね。

忙しい店舗で働いてるのに評価されないなんて、そりゃ不満も溜まります。
yasu

忙しすぎてしんどいときの対処法3選

忙しすぎてしんどいときの対処法3選

で、忙しい薬局で働いてると「もうちょっと楽に働ける方法ないかな〜」と思いますよね?

ここからは、おすすめの対処法を紹介します。

結論、下記の通りです。

それぞれ解説していきます。

上司に相談する

まずは忙しすぎる現状を、上司に相談しましょう。何かしらテコ入れしてくれる可能性ありますから。

1番の問題は、現場と上司の「感覚のズレ」です。
yasu

現場は「人手が足りない!」と思ってるのに、上司側は「いやいや足りてるでしょ?」という感覚のズレがあると、どうしても経営はうまくいきません。

そこをすり合わせるためにも、いったん上司と話し合いましょう。で、話し合うときは必ず数字を提示しましょう。

感情で訴えかけても「はいはい、そう思ってるのはあなただけでしょ?」と思われて終わりです。

ここで数字を出して、ロジカルに説明することができれば、上司側も「ふむふむ、ちょっと検討してみるか」となるはずです。

数字はウソつきません。だからこそ、交渉をする際には必ず数字を出しましょう。

異動をお願いする

上司に相談しても、まったく好転しない場合もあります。

相変わらず忙しい!もう嫌だ! ってなったら、社内での異動をお願いしてみましょう。

忙しい薬局で働いたってことは、少なくとも会社の利益に貢献したってこと。上司も考えてくれると思います。

とはいえ、他店舗に「空き」がなければ異動できないのも事実。相談して「すぐに異動ね」とは、おそらくなりません。

もしかしたら3ヶ月後、あるいは半年後とかになるケースも多いです。

相談してもOKですが、あまり期待しないほうがいいかもしれません。
yasu

転職する

上司に相談してもダメ。異動をお願いしてもうまくいかない。

そんなときは、転職を考えてもいいかもしれません。

「忙しさが嫌になって転職なんて、負け組みたいだ......」

なんて、悲観的にならないでください。

まったく負け組じゃないですよ。むしろ、自分に合った環境で働くべきです。

人それぞれ、考え方が違います。忙しいところでゴリゴリ働けるスーパーマンもいますが、そんな人に合わせる必要はいっさいありません。

つまり、他人に合わせる必要なんてないんですよ。

自分に合わない働き方は、体に毒でしかありませんから。

で、自分に合う職場を見つけるためには、転職サイトの利用をおすすめしています。

どんな職場に転職したいか希望を伝えれば、「転職のプロ」がおすすめをピックアップしてくれるからです。

転職先を探す手間が、サクッと省けます。

おすすめの転職サイトは下記にまとめてます。どこも無料で利用できますよ。

薬剤師のおすすめ転職サイトランキング【失敗しない選び方を現役薬剤師が解説】
薬剤師のおすすめ転職サイトランキング【失敗しない選び方を現役薬剤師が解説】

はじめてでも失敗せずに転職する方法は、下記にまとめています。

【薬剤師の転職】失敗しないためのコツ7選【転職経験者がわかりやすく解説】
【薬剤師の転職】失敗しないためのコツ7選【転職経験者がわかりやすく解説】

忙しい薬局で働いた経験は唯一無二

最後に「忙しい店舗で働いてた人は市場価値が高い」って話をします。

その理由は、シンプルに「経験の差」ですね。

たとえば、耳鼻科の門前で1日40枚回してた人と、総合病院前で「1日300枚、回してました!」って人では、どちらを会社は欲しがりますか? もちろん後者ですよね。

1日300枚もの処方をさばいた経験から、自分でも気づかないうちに、めちゃくちゃレベル上がってます。

自信を持って、転職活動してくださいね。

ぼくも転職した時は、忙しい店舗で働いてたことをゴリっとアピールしました!
yasu

逆に暇すぎる調剤薬局のデメリット

逆に暇すぎる調剤薬局のデメリット

注意してほしいのは、逆に暇すぎる転職先も問題あり、ってことです。

理由は下記の通りです。

  • 何もすることがない
  • 時間の流れが遅い
  • 将来が不安になる

何もすることがなく、じっと待つだけというのもしんどいですよ。そんな状況で働いてたら、将来(キャリア)も心配になるでしょう。

なので、必ず現場を見学してから転職先を決めましょう。

まとめ:忙しい薬局は消耗します

忙しすぎる薬局で働き続けるのは、おすすめしません。

その理由は下記の通りです。

  • 人間関係が悪くなりがちだから
  • 自分の時間がなくなるから
  • 忙しいのに給料が上がらないから

経験のために忙しい店舗で働くのはアリですが、長く働き続けると消耗するだけですよ。

しんどくなったら、今より「楽に働ける方法」を探すのがベストです。
yasu

まずは上司に相談してみましょう。それでも楽にならない場合は、転職も検討してみましょ。

転職で失敗しないためのコツは、下記にまとめています。

【薬剤師の転職】失敗しないためのコツ7選【転職経験者がわかりやすく解説】
【薬剤師の転職】失敗しないためのコツ7選【転職経験者がわかりやすく解説】

本日は以上になります。

  • この記事を書いた人

yasu

薬局で働く10年目薬剤師。現役の管理薬剤師です。当サイトでは、自らの経験をもとに薬剤師の悩みや不安を解決します。転職経験あり【中小企業(6年)→M&Aで大手勤務(2年)→中小企業】。年間100冊読書。子持ち(2人)。

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