「めっちゃ忙しい薬局ですが、成長のために働き続けます」
という話をたまに聞きますが、ぶっちゃけこう思います。
「たしかに1回は経験したほういいけど、長く続けるメリットはなくね?」と。
結論から言うと、忙しい店舗で働くのはいい経験ですが、ずっと働き続けたほうがいいか? と言われたら「NO」です。
本記事では「忙しすぎる薬局では働き続けないほうがいい理由」について、解説していきます。
さっそくですが、理由は下記の通り。
- 人間関係が悪くなりがちだから
- 自分の時間がなくなるから
- 忙しいのに給料が上がらないから
忙しい店舗で疲れきってる薬剤師のみなさん。
本記事を読めば、「果たしてこのまま働き続けていいものか?」という悩みが解消され、今よりもグッと楽に働けるようになれますよ。
選択肢の1つとしては、転職ですね。
転職したいけど失敗が怖いと感じる方は、「失敗しないためのコツ」を下記にまとめています。こちらをご覧ください。
>>【薬剤師の転職】失敗しないためのコツ7選【転職経験者がわかりやすく解説】
転職サイトについてくわしく知りたい方は、下記をどうぞ。
>>薬剤師のおすすめ転職サイトランキング【失敗しない選び方を現役薬剤師が解説】
忙しすぎる調剤薬局では働き続けないほうがいい理由3選
忙しすぎる薬局をおすすめしない理由は、下記の通りです。
それぞれ解説していきます。
人間関係が悪くなりがち
忙しすぎると心の余裕がなくなります。口数が減り、雑談が減り、そして会話が減っていく。
すると、何が起こるか?
コミュニケーションがなくなるため、仲間を信頼できなくなりますね。
仲間を信頼できないと、職場はギスギスします。そして何より「自分の仕事」しかしなくなるんですよ。
こうなると人間関係は一気に悪化します。周りのために頑張ろうって人が、誰一人いなくなるわけですから。
そんな時は、管理薬剤師がバランス取らなきゃいけないんですが、1人で頑張ってどうこうできる問題じゃないんです。
管理クラスが2人ないし3人いれば、スタッフ一丸となって前向きに働けるかもしれません。ただ、それも難しい。
要するに、管理クラスのスタッフは「他の店舗の管理」に回したいんですよ。忙しい店舗に集めたくない。
手厚くすると、他の店舗が回らなくなります。
忙しい店舗はなぜか人事が適当
忙しい店舗の人事って、なぜか適当なんですよね。
「この人、うちの店舗にマッチしないでしょ......」という人を、平気で送ってきます。
いやいや、こっち手一杯ですって。もう面倒見きれないですって。
で、案の定コミュニケーションがうまくいかず、人間関係が悪化します。
現場と上層部の考えにズレがあると、こういったことも起きやすいです。
自分の時間がなくなる
2つ目は、忙しすぎると自分の時間がなくなるから。
激務に追われて残業が多くなると、シンプルに自分の時間がなくなります。
趣味や自己投資に時間を使いたい人も多いでしょう。家族のために時間を作りたい人も多いはずです。
キャリアを考えるには「心の余裕」が必要です。
「何を優先して行動すべきか?」
「今の職場で自分のやりたいことはできるか?」
こんなことを、ゆっくり考える時間が必要なんですよ。
みなさん忙しいとはいえ、「緊急性の高いもの」に目がいきすぎです。
たとえば、会社への報告業務とかですね。
忙しすぎて「自分の時間」を後回しにしてるなら、それ結構ヤバいです。
考える余裕すらなくなってるのは、さらにヤバいです。
早めに手を打って、現状を変えたほうがいいでしょう。
忙しいのに給料が上がらない
忙しい薬局で働いてるのに、給料が上がらないケースもよく見られます。
その理由は1つ。忙しいとはいえ、特別扱いできないから。
ところがどっこい。どっちの薬局で働いても給料は一緒...... なんてことザラにあります。
もちろん「繁忙手当」のように、忙しさに合わせて給料を上げる会社もあります。
しかし、それでも月5000円の手当とかが多いです。
めちゃくちゃ忙しくて会社の売上にも貢献してるのに、年収6万しか上がらないなんて悲劇すぎますよね。
忙しすぎてしんどいときの対処法3選
で、忙しい薬局で働いてると「もうちょっと楽に働ける方法ないかな〜」と思いますよね?
ここからは、おすすめの対処法を紹介します。
結論、下記の通りです。
それぞれ解説していきます。
上司に相談する
まずは忙しすぎる現状を、上司に相談しましょう。何かしらテコ入れしてくれる可能性ありますから。
現場は「人手が足りない!」と思ってるのに、上司側は「いやいや足りてるでしょ?」という感覚のズレがあると、どうしても経営はうまくいきません。
感情で訴えかけても「はいはい、そう思ってるのはあなただけでしょ?」と思われて終わりです。
ここで数字を出して、ロジカルに説明することができれば、上司側も「ふむふむ、ちょっと検討してみるか」となるはずです。
数字はウソつきません。だからこそ、交渉をする際には必ず数字を出しましょう。
異動をお願いする
上司に相談しても、まったく好転しない場合もあります。
相変わらず忙しい!もう嫌だ! ってなったら、社内での異動をお願いしてみましょう。
とはいえ、他店舗に「空き」がなければ異動できないのも事実。相談して「すぐに異動ね」とは、おそらくなりません。
もしかしたら3ヶ月後、あるいは半年後とかになるケースも多いです。
転職する
上司に相談してもダメ。異動をお願いしてもうまくいかない。
そんなときは、転職を考えてもいいかもしれません。
なんて、悲観的にならないでください。
まったく負け組じゃないですよ。むしろ、自分に合った環境で働くべきです。
人それぞれ、考え方が違います。忙しいところでゴリゴリ働けるスーパーマンもいますが、そんな人に合わせる必要はいっさいありません。
つまり、他人に合わせる必要なんてないんですよ。
自分に合わない働き方は、体に毒でしかありませんから。
どんな職場に転職したいか希望を伝えれば、「転職のプロ」がおすすめをピックアップしてくれるからです。
転職先を探す手間が、サクッと省けます。
おすすめの転職サイトは下記にまとめてます。どこも無料で利用できますよ。
-
薬剤師のおすすめ転職サイトランキング【失敗しない選び方を現役薬剤師が解説】
はじめてでも失敗せずに転職する方法は、下記にまとめています。
-
【薬剤師の転職】失敗しないためのコツ7選【転職経験者がわかりやすく解説】
忙しい薬局で働いた経験は唯一無二
最後に「忙しい店舗で働いてた人は市場価値が高い」って話をします。
たとえば、耳鼻科の門前で1日40枚回してた人と、総合病院前で「1日300枚、回してました!」って人では、どちらを会社は欲しがりますか? もちろん後者ですよね。
1日300枚もの処方をさばいた経験から、自分でも気づかないうちに、めちゃくちゃレベル上がってます。
自信を持って、転職活動してくださいね。
逆に暇すぎる調剤薬局のデメリット
注意してほしいのは、逆に暇すぎる転職先も問題あり、ってことです。
理由は下記の通りです。
- 何もすることがない
- 時間の流れが遅い
- 将来が不安になる
何もすることがなく、じっと待つだけというのもしんどいですよ。そんな状況で働いてたら、将来(キャリア)も心配になるでしょう。
なので、必ず現場を見学してから転職先を決めましょう。
まとめ:忙しい薬局は消耗します
忙しすぎる薬局で働き続けるのは、おすすめしません。
その理由は下記の通りです。
- 人間関係が悪くなりがちだから
- 自分の時間がなくなるから
- 忙しいのに給料が上がらないから
経験のために忙しい店舗で働くのはアリですが、長く働き続けると消耗するだけですよ。
まずは上司に相談してみましょう。それでも楽にならない場合は、転職も検討してみましょ。
転職で失敗しないためのコツは、下記にまとめています。
-
【薬剤師の転職】失敗しないためのコツ7選【転職経験者がわかりやすく解説】
本日は以上になります。