将来が不安だから、今後どうすればいいか、教えてほしい。
こういった悩みにお答えします。
本記事の内容
- 薬剤師の将来性【職業はなくなりません】
- 薬剤師に必要なスキル5選【将来生き残るためには必須です】
- 未来を決めるのは自分次第
将来の不安って、考え始めるとキリがないですよね。
ぼくも以前は、薬剤師の将来を考えたときに、不安でいっぱいになりました。
そんなときにどうすればいいか?
結論は、「将来の不安と向き合い、行動する」です。
ぼく自身も行動したことで、不安がスッと軽くなりました。
この記事を読むと、あなたの不安も減っていくことでしょう。
薬剤師の将来性【職業はなくなりません】
さて始めに、薬剤師の将来性と向き合いましょう。
結論は、「職業自体はなくならない」ですが、安泰とは言いづらいかも。
事実を知ることが、初めの1歩ですので、さっそくいきましょう。
薬剤師の需要と供給
薬剤師の求人は、他の職種に比べて、多いです。
しかし、年々、薬剤師の需要は減っているのも事実です。
有効求人倍率 | |
2016年 | 6.25 |
2018年 | 4.59 |
2020年 | 2.05 |
2020年の求人数が特に減っていますが、コロナの影響なので、一時的と思えます。
このコロナ下でも、「求人数は平均よりも高い」ことです。
※平均は1.03
企業側から薬剤師の需要があるので、職業がなくなるとは考えづらいでしょう。
薬剤師の飽和が起きづらいのは、理由がある
まず1つ目に、女性の割合が多い職場だからです。
結婚・出産により、職場を離れる人が、一定数いますね。
2つ目は、国家資格だからです。
みんなが薬剤師に、なれるわけではないので、競合が少ないんですよ。
AIの存在
AIに奪われる職業は何か?と、ググるとたくさん出てきますよね。
僕は、半分YESで、半分NOだと思っています。
AIにできる仕事は任せて、AIにできない仕事は人間がするという感じ。
AIの得意とする仕事
- 在庫管理
- 薬の取り揃え
上記のような単純作業は、むしろAIのほうが強い気がします。
AIができない仕事
- コミュニケーションが大事な対人業務
- 訪問ケアが必要な在宅業務
何年先かはわかりませんが、AIと共存する薬局が増えてくると思います。
Amazon薬局による影響
2020年11月、アメリカで「Amazon薬局」のサービスがスタートしました。
概要はこちらです。
日本への参入も、時間の問題でしょう。
薬局に行くことなく、薬が届くのは便利ですよね。
Amazon薬局の参入により、既存の薬局の将来は?
患者さんによっては、調剤薬局の利用は続きます。
たとえば、以下のような方ですね。
- すぐに薬を飲みたい、風邪の患者さん
- 薬剤師と、直接話したい患者さん
- Amazon利用が難しい、高齢の方
一方で、「比較的若く、飲んでいる薬が少ない、Amazonユーザー」であれば、Amazon薬局を利用するでしょう。
既存の薬局とAmazon薬局で、競争が激しくなりそうですね。
薬剤師に必要なスキル5選【将来生き残るためには必須です】
薬剤師の職業はなくならないですが、厳しい状況になるのは事実です。
生き残るために、スキルを磨くことも重要です。
以下にまとめます。
コミュニケーション力
患者さんは薬が欲しいわけではなく、健康な体になりたくて、薬局に来ます。
誰も薬なんて、本当は飲みたくありません。
不安や悩みもたくさんあります。
- この薬を飲めば、治るのか?
- いつまで飲めばいいのか?
- 薬に頼らずに、健康になるためには?
コミュニケーションは、患者さんの不安や悩みを取り除ける、唯一の方法です。
実際にAIは、患者さんの不安を取り除くことはできません。
患者さんに寄り添える、コミュニケーションスキル。
個人的には、最重要です。
マネジメント力
企業は薬剤師に、マネジメント力を求めます。
たとえば、
- 部下の育成
- 在庫管理
- シフト管理
- リスク管理
上記ができる薬剤師は、マネジメントスキル高いですよね。
ほとんどの方は、企業に勤める薬剤師だと思いますので、
この構図ですね。
専門スキル
「認定薬剤師の資格を得る」のは大事ですが、「処方提案できる知識をつける」も大事です。
証拠だからですね。
患者さんの安全や、よりよい医療につなげるためにも、専門スキルの向上を心がけていきましょう。
健康知識への投資も忘れない
食事や睡眠、運動の知識もあったほうがいいです。
患者さんの不安、悩みの多くは、健康に関してだからです。
健康に関しての本は、たくさん売ってますので、まずはそれを読みましょう。
実際にやってみたほうが、患者さんからも、信用してもらえますから。
アウトプット力
薬剤師はアウトプットの場が、少ないと感じます。
現場だけだと、勉強した内容を活かせず、インプットした知識を忘れてしまうことが多いです。
ブログやSNS、メモ帳でいいです。
文章を書くと思考は整理されますし、知識の定着につながります。
アウトプット>インプット
インプットばかりでアウトプットしてない・・・これ結構みんなやりがちです。
先程も述べたように、アウトプットすることで初めて知識になります。
大事なポイントを、2点お伝えします。
その➀:アウトプット前提でインプットする
その➁:アウトプット:インプット→7:3の比率にする
もしよろしければ、意識的に取り入れてみてください。
文章力
薬剤師に文章力なんて必要ないでしょ?って思う方が多いと思います。
でも、実は必要なんです。
- 上司、部下へのメール作成
- 報告書(ミーティング報告書等)作成
- 薬歴記載
どれも文章力があったほうが、効率的に、相手に伝わるものが出来上がります。
上司へ電話しない
電話は相手の時間を、簡単に奪います。
緊急性がないものは、文章で報告しましょう。
相手も、時間のあるときに返信できるので、嬉しいはずです。
未来を決めるのは自分次第
薬剤師の質が、今後はより一層、問われる時代になると思います。
どうすれば生き残れるか?
それについて、少し解説していきます。
全ては行動するかどうかで決まる
いたってシンプルですが、上記の通り。
なんだかんだ理由をつけて、行動しない人は多いです。
何から始めてもいいんですよ。
たとえば、
- 薬の勉強をし、アウトプットする
- コミュニケーションスキルを学び、実践する
- マネジメントスキルを学び、試してみる
- 生産性を上げる方法を考え、実行する
- ビジネス書、自己啓発書を読み、モチベーションを上げる
何か1つからでもいいので、まず始めてみるのが重要です。
行動すると、薬剤師の質が高まりますからね。
成功体験を得ることが大事
失敗を恐れず行動すると、たまになんですが、成功していきます。
その成功体験が、さらに行動を起こすモチベーションになるんですよね。
ぼくのスタートは読書でした。
偉人たちの知見を学び、どんどん仕事に応用していきました。
そこで得た成功体験が、今の自分につながっています。
過去のぼくに伝えたいこと
ぼくは薬剤師の将来について、すごく不安を覚えた時期があります。
しかし当時の自分は、結局「何もしなかった」です。
日々の業務だけこなし、なんとかなるだろう精神でした。
「将来を変えるのは、自分しかいない。今こそ行動しよう」
だと思います。
少なからず今は、以前に比べて不安は減りました。
やるべきことが明確になっているからですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ぼくも過去に、将来へ不安を感じていたので、熱の入った記事になりました。
最後におさらいです。
薬剤師の将来性
- 今後すぐに、薬剤師が飽和することは考えづらい。
- 対物業務はAIにシフトしていく。ただし、対人業務がAIにシフトすることは、現状ないと思われる。
- Amazon薬局は、薬局業界の競争を促進する。
薬剤師に必要なスキル5選
- コミュニケーション力:AIとの差別化のための、最重要スキル。
- マネジメント力:企業が欲しがるスキルですので、どこでも働ける薬剤師になる。
- 専門スキル:よりより医療を提供するために必要なスキル。
- アウトプット力:知識の定着、思考の深堀りのためのスキル。
- 文章力:相手に伝わりやすいように書くスキル。思考の整理にもつながる。
将来に不安を感じている方の、少しでも力になれたら幸いです。
本日は以上になります。