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【必読書】エッセンシャル思考の要約・書評【自分の人生を自分で選択するために】

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こんにちは、yasuです。

知りたい人
『エッセンシャル思考』の要約・書評を知りたい。本を読んだ人の行動はどう変わったのかな?

こういった疑問に答えます。

  • 毎日忙しい。自分のやりたいことができない・・・
  • 頼み事を断れない。引き受けた後に後悔する・・・
  • もっとシンプルに生きたい

こんな悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?

僕も「やりたいことはあるけど、いずれ時間ができた時でいいかな...」と思っていました。
自分の時間がないことを「当たり前」だと思っていたんですね。

しかし、この『エッセンシャル思考』はその「当たり前」とは逆の思考です。
「やりたいこと、大事なことを優先するにはどうするか?」を教えてくれる本です。

きっとあなたにとっても有益な情報になるはず。

では前置きはこれくらいにして、さっそくいきましょう。

著者プロフィール

著者はグレッグ・マキューン氏。
今回紹介する『エッセンシャル思考』はシリーズ20万部を突破したベストセラー本です。

シリコンバレーのコンサルティング会社「THIS Inc.」のCEOであり、AppleやGoogleなど有名企業のアドバイザーとしても活躍されています。

2012年には世界経済フォーラムにより「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選ばれました。

ヤング・グローバル・リーダーズ(YGL)とは?

一言で言うと、「40歳以下で、世界中の若者を牽引するすごい人」です。
専門性を発揮し、2030年の世界がどのような姿であってほしいか?のビジョンを描く方々です。

これに選出されるってすごいですよね。
2030年は君たちに任せた!って言われてるようなもんです。

エッセンシャル思考の要約まとめ

本書は20章で構成されています。
320ページとボリュームはありますが、文章がとても読みやすいので苦になりません。

要約した項目は下記です。

エッセンシャル思考とは何か

  • 選択【選ぶ力を取り戻す】
  • ノイズ【大多数のものは無価値である】
  • トレードオフ【何かを選ぶことは、何かを捨てること】

エッセンシャル思考を実践するテクニック

  • 目標【最終形を明確にする】
  • 拒否【断固として上手に断る】
  • 削減【仕事を減らし、成果を増やす】

1つずつ解説していきます。

エッセンシャル思考とは何か

結論、「たった1つのことしかできないのであれば、何をやるか?」の思考です。

ここではエッセンシャル思考の基礎となる3つの考え方をご紹介します。
エッセンシャル思考を身につけるために、基礎を理解するのが大切です。

選択【選ぶ力を取り戻す】

選ぶという行動を自分のものにしないかぎり、エッセンシャル思考は身につかない。エッセンシャル思考を身につけるためには、選ぶという行為に自覚的でなくてはならない。選ぶ力は自分だけのものであり、何者にも奪えないということを理解しなくてはならない。

出典:『エッセンシャル思考』 (No.512)

生きていると、たくさん「選択」する場面がありますよね。
就職先であったり、結婚相手だったり、仕事の方向性であったり。

著者のグレッグ・マキューン氏は、「選ぶ権利を持つこと」がエッセンシャル思考の基盤であると述べています。
なぜなら、選ぶ権利を手放すと他人の言いなりの人生になってしまうから。

全ては自分の人生。
やりたいこともやりたくないことも自分で決められるはずなんです。

ノイズ【大多数のものは無価値である】

たいていの人は「もっと努力しろ、もっともっと」と長年言われつづけてきたはずだ。だが努力の量を増やしても、いつか限界がやってくる。それ以上努力しても成果が増えないどころか、逆に成果が減ってしまう。「努力した分だけ報われる」というのは、ただの幻想だ。残念ながら、世の中はそこまで単純ではない。

出典:『エッセンシャル思考』 (No.560)

努力が大切なのは事実です。
ただ、著者は「何に努力するのかを決めよう!何でもかんでも手を出していては結果が出ないよ!」と述べています。

例えば、野球の素振りです。
アウトコースを打ちたくても、アウトコース以外の素振りを1000本やったとしても打てるようにはなりません。

アウトコースを打つことが最重要課題であれば、そこに集中した努力が必要です。

トレードオフ【何かを選ぶことは、何かを捨てること】

非エッセンシャル思考の人は、トレードオフが必要な状況で「どうすれば両方できるか?」と考える。だがエッセンシャル思考の人は、「どの問題を引き受けるか?」と考える。これはタフな問いであると同時に、より大きな自由につながる問いだ。

出典:『エッセンシャル思考』 (No.703)

「あれもやってこれもやって・・・」としているうちに、何もかも中途半端になったことありませんか?
これは、トレードオフができてないからです。

マルチタスク(複数の業務を並行してすすめること)がいい例です。

人間ってマルチタスクはできないんですよ。
シングルタスクを高速で切り替えてるだけです。

切り替えが多ければ多いほど、脳が疲れてしまうので、完成度は下がってしまいます。

完成度の高い結果を出そうとしているときほど、トレードオフが必要です。
yasu

エッセンシャル思考を実践するテクニック

本書には、エッセンシャル思考を実践する上でたくさんのテクニックが記載されています。
個人的に重要だと思った部分を要約します。

目標【最終形を明確にする】

「これからの5年間で、どんな仕事を成しとげたいですか?」という問いに、とことん明確に答えられる人はあまりに少ない。私が完全な明確さにこだわるのは、それが仕事の結果に直結するからだ。

出典:『エッセンシャル思考』 (No.1436)

具体的で魅力的な目標を、本書では「本質目標」と定めています。
本質目標を決めることは、結果的にエッセンシャル思考に近づきます。

理由は下記です。

  • 迷うことなく目標に突き進めるから
  • ムダな決断をしなくて良くなるから
  • 周囲の協力も得やすくなるから

僕は薬剤師なので

この1年間で患者様のために、健康相談会を2回開く。テーマは食事と睡眠

とかですかね。

本質目標を決めると、その目標に吸い込まれるような決断ができるようになりますね。

拒否【断固として上手に断る】

あらゆる依頼を断れと言っているわけではない。本当に重要なことをやるために、本質的でない依頼を断るのだ。肝心なのは、絶対にやるべきこと以外のすべてに対して、上手にノーと言うことである。

出典:『エッセンシャル思考』 (No.1625)

上手に断るのは難しいですが、エッセンシャル思考における必須スキルです。
ただ、頼みを断ること=相手を拒絶することと感じてしまうんですよね。

なのでマキューン氏は8つの断るテクニックを挙げています。
その中でも有益だなと感じたのが、以下の2つです。

  • 代替案を出す
  • どの仕事を後回しにするか確認する

大事なポイントなので、詳しく解説します。

代替案を出す

代替案を出して、相手に寄り添いながら断ります。

たとえば、お茶のお誘いであれば、

今は仕事が忙しく手いっぱいです。仕事が落ち着く夏頃に、是非ご一緒させてください

などです。

どの仕事を後回しにするか確認する

上司から仕事を依頼されたときの断り方です。

たとえば、

依頼された仕事を優先でやります。他の仕事のうち、どれを後回しにしますか?

などです。

あるいは、

今多くの仕事を抱えてるので、この仕事を差し込むと質が落ちてしまいます・・・

ですかね。

要は、相手が納得できる断り方ができればいいということです。

削減【仕事を減らし、成果を増やす】

エッセンシャル思考の人は目の前の症状に惑わされず、どこが本当の問題なのかを見極めようとする。何が妨げになっているのかを特定し、もっとも効果的に処置をする。

出典:『エッセンシャル思考』 (No.2293)

仕事や日々の生活で、うまく前に進めないときってありますよね。
そんなときはがむしゃらに頑張るのではなく、ボトルネック(うまく進まない原因となる部分)を見定めるとスムーズに解決することができますよ。

エッセンシャル思考の書評

過去のぼくは、頼み事は全て引き受け、なんでもこなすことが大切だと思いこんでいました。
効率も悪かったですし、何一つ成果も出せませんでした。

しかし、本書の「たった1つのことしかできないのであれば、何をやるか?」の文を読んだ時に、まさに雷に打たれたような感覚を受けたのです。

そこからは、自分にとって重要なことは何か?自分にしかできないことは何か?を自問自答しながら生きています。
気持ちがすっと楽になり、毎日が充実するようになりました。

頼みを断れないことは今でもありますが、そこも人間らしくていいかなと少し開き直っています。
yasu

まとめ

毎日が慌ただしく過ぎていく中で、自分の時間を作ったり、充実した日々を送るのはむずかしいですよね。
やることが多くて日常に疲れたり、自分のやりたいことができずにもどかしい思いをしてる方は、本書を手にとってぜひ読んでみてください。

きっと自分らしく生きる後押しをしてくれるはずです。

本日は以上になります。

  • この記事を書いた人

yasu

薬局で働く10年目薬剤師。現役の管理薬剤師です。当サイトでは、自らの経験をもとに薬剤師の悩みや不安を解決します。転職経験あり【中小企業(6年)→M&Aで大手勤務(2年)→中小企業】。年間100冊読書。子持ち(2人)。

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