薬剤師の働き方

かかりつけ薬剤師の同意の取り方・勧め方【40件の同意を得た著者が徹底解説】

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かかりつけ薬剤師の同意の取り方・勧め方【40件の同意を得た著者が徹底解説】

かかりつけ薬剤師の同意の取り方や、勧め方がわからない。テンプレ化されたおすすめの方法はある?

そんな悩みに答えます。

どうも、薬剤師ブロガーのyasuです。

以前にかかりつけの同意を40件もらった経験があります。

本日はその経験を活かして、

どうすればかかりつけの件数を増やせるのか?

にフォーカスして記事を書いていきます。

本記事を読めば、みるみるうちにかかりつけの同意が取れるようになりますよ。

かかりつけの件数が増えれば、患者さんの満足度、さらには会社からの評価も上がります。つまり「いいことだらけ」です。

上辺のテクニックではなく、本質的なところを書いてますので、ぜひ参考にしてください。
yasu

かかりつけ薬剤師とは?

かかりつけ薬剤師とは?

はじめに、かかりつけとはなんぞや? というところから。

「かかりつけ薬剤師」とは、薬による治療のこと、健康や介護に関することなどに豊富な知識と経験を持ち、患者さんや生活者のニーズに沿った相談に応じることができる薬剤師のことをいいます。

引用:日本薬剤師会

要するに、薬や健康の相談に対応できる「担当薬剤師」のこと。

美容師さんの「指名制」に似てますね。少しニュアンスは違いますが、あんな感じのイメージで大丈夫です。

かかりつけ薬剤師になれる条件は、下記の通りです。

  • 勤務経験が3年以上
  • 週に32時間以上勤務
  • 同じ薬局に1年以上在籍
  • 認定薬剤師を取得してる
  • 地域活動に参加してる

詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

かかりつけの同意書サンプル

日本薬剤師会からサンプルを引っ張ってきました。印刷すれば、そのまま使えますよ。
>>かかりつけ同意書はこちらをクリック

かかりつけ薬剤師の同意の取り方・勧め方

かかりつけ薬剤師の同意の取り方・勧め方

かかりつけ薬剤師の勧め方には、コツがあります。そのコツを実践できれば、誰でも件数は増やせます。

結論から言うと、下記の流れです。

きちんと流れを踏めば、成功率はググッと上がりますよ。

それを、

かかりつけ薬剤師なんてどうでしょう?絶対損しませんから!メリットしかありませんから!では、同意をお願いします!

みたいに、上辺だけでゴリゴリセールスしても、まったく意味ないのでやめましょう。

かかりつけが必要な患者さんの選定

なりふりかまわず、患者さんにアプローチをかけても同意は得られません。なぜなら、かかりつけが必要ない患者さんもいるからです。

好きでもない相手から告白されても、まったく響かないでしょう? それと一緒です。

では、どうすればいいか?

結論、患者さんの年齢や特徴で「どこを狙うか?」をまず決めましょう。

ぼくは「65歳以上の悩みが深い患者さん」へ狙いを定めています。

定年を迎えて時間に余裕があるので、薬局でゆっくり話す時間があるからです。

あえて言うなら「薬さえもらえればいいよ!」と思ってる患者層は、捨てます。

そんな方へかかりつけをおすすめしても、双方デメリットしかありませんから。ゆっくり話そうとしても「早くしろ」と言われて終わりです。

とはいえ、65歳以下の患者さんでも「悩みを解決してほしい!」という想いが強い方からは、同意もらえます。

はじめに「どの患者さんを狙うか?」の選定はしますが、そこ以外にもニーズがあれば、かかりつけをオススメしてもいいでしょう。

悩みを聞き、共感する

患者さんは基本的に、悩んでる人が多いです。理由はもちろん、自分の健康に不安を感じてる人が多いから。

そんな方々には、きちんと共感してあげましょう。それが信頼に繋がります。

とはいえ、その共感が難しいんですよね...... ぼくもめちゃくちゃ苦手でした!
yasu

でもそれって普通ですよ。赤の他人に共感なんて、難しくて当たり前です。

ここはぶっちゃけ、割り切ったほうがいいです。自分が経験したことしか、本当の共感なんてできません。

受験で落ちたことない人が、浪人生の気持ちをわかりますか? わからないですよね。

男が妊娠のつらさを100%共感できますか? 80%くらいは共感できても、残りの20%はどんなに頑張っても共感できないはずです。

で、共感80%では、患者さんとの「心の距離」を詰めるのが難しいんですよね。100%じゃなきゃ、なかなか信頼を得るのは難しい。

そこで効果的なのは、自分の経験談を入れて共感すること。

相手に「この人、私と似てる!」と思ってもらえれば、親近感が湧くので、一気に距離を詰められます。

たとえば、不眠の経験がある人だったら、不眠に困ってる患者さんにしっかり自分の過去も話す。そして、しんどかった経験も話す。それが共感に繋がります。

患者さんは、経験談を知りたい人が多いです。

「話を聞くことに徹する」のもいいんですが、ちゃんと自分の経験談も伝えましょう。

悩みを解決する

悩みを解決するためには知識が必要です。したがって、シンプルに勉強しましょう。

え...... かかりつけの同意をもらうために、勉強が必要なの?
yasu

と思われる方もいるでしょう。しんどいですが、ここは頑張りどころですよ!

とはいえ、薬の勉強ばかりじゃいけません。なぜなら、他の薬剤師と「差別化」できないからです。

あなたをかかりつけに選んでもらうためには、あなたじゃなきゃダメな理由が必要です。

おすすめは、健康知識を学ぶこと。先述した通り、患者さんは健康で悩んでいる方が多いですからね。

例をあげるなら、下記の項目ですね。

  • 食事
  • 運動
  • 睡眠

あなたも上記で悩んだ経験ありませんか? 少なくとも、1度はあるはずです。

「どんな食事が体にいいの?」
「どんな運動がおすすめなのかな?」
「眠れない時はどうすればいいのかな?」

知識をつけて、相手に刺さるアンサーを投げれば「この薬剤師デキる!」と感じてもらえるはずですよ。

自分でも実践してみるのが大事

食事でも運動でもなんでもそうなんですが、自分で試すのが1番いいです。

試してみて「これは良かった!」と思えるものだけ勧めると、相手にも響きやすいですから。

まずは本などで知識をつける。その後、自分でも試してみる。

実践してるだけでも「信頼」につながります。ぜひ自らチャレンジしてみましょう。

かかりつけを勧める

患者さんの悩みを解決できたら、かかりつけのアプローチをかけましょう。

ここで〇〇さんにご提案ですが、実は、薬剤師にも担当を選べる制度があります。今回のように、わたしなら〇〇さんの悩みを解決することができます。次回から、〇〇さんを担当させていただけないでしょうか?

上記のような感じです。

ここでOKをもらえれば、あとはかかりつけの制度や料金について説明するだけ。

信頼が生まれているので、同意へのハードルはグッと下がってますよ。高確率でサインしてくれます。

かかりつけ薬剤師に関するQ&A【すべて答えます】

かかりつけ薬剤師に関するQ&A【すべて答えます】

ここからは、よくあるQ&Aを紹介します。

かかりつけを勧めるのが怖いんだけど......

かかりつけを勧めるのが怖いのは、断られるのが怖いからです。

ぼくもはじめは怖くて...... 行動に移せませんでした。
yasu

相手が嫌な気持ちにならないかな? と、ずっとモヤモヤしてました。

でも何も行動しなければ、かかりつけ薬剤師にはなれません。ここは勇気を出して、アプローチしていきましょう。

はじめは「失敗してもいいや!」くらいの気持ちでOKですよ。

件数を増やすために、チャレンジの数は大事です。

かかりつけ薬剤師が休みのときはどうするの?

代理の薬剤師が対応してもかまいません。

令和4年の法令改正で、代理の薬剤師を1人、決められるようになりました。詳しくはこちらの記事で解説しています。

一方で、かかりつけの患者さんは「あなた」と話がしたくて来局しています。

事前に休みが決まってる場合は、休日をあらかじめ伝えるのがベストです。

何度もお休みすると、信頼を失ってしまいます!
yasu

店舗異動や退職するときの解除方法は?

特別な解約手続きはありません。

患者さんに、かかりつけを続けられない理由を説明するだけでOKです。

他のかかりつけ薬剤師を希望されたら、再び同意をもらう必要があります。
yasu

まとめ:行動に移してかかりつけの同意を増やそう!

本記事では、かかりつけ薬剤師の同意の取り方や勧め方について解説しました。

結論、下記の手順で勧めていただければ、高確率でサインをもらえると思います。

かかりつけ薬剤師のスキルを磨けば、自然とあなたの市場価値も高まります。

かかりつけのスキルは必須になってきますし、患者さんの満足度を高めるためにも、ガンガン同意を取っていきましょう。

本日は以上になります。

  • この記事を書いた人

yasu

薬局で働く10年目薬剤師。現役の管理薬剤師です。当サイトでは、自らの経験をもとに薬剤師の悩みや不安を解決します。転職経験あり【中小企業(6年)→M&Aで大手勤務(2年)→中小企業】。年間100冊読書。子持ち(2人)。

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