薬剤師の悩み

かかりつけ薬剤師をやりたくない人でも生き残れる方法【9年目薬剤師が伝授】

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かかりつけ薬剤師を絶対やりたくない人でも生き残れる方法【9年目薬剤師が伝授】

かかりつけ薬剤師にならなくても、ちゃんと仕事してるわ! と食い気味に反論してる薬剤師は、実は多いです。

どうも、薬剤師ブロガーのyasuです。

実際に40件ほどかかりつけの同意を得た経験があります。

その経験を踏まえて、

「結局かかりつけって必要なの?」
「やりたくない人はどうすればいいの?」

の問いへのアンサーを本記事にまとめました。

結論から言うと、薬剤師をする以上、かかりつけがめちゃくちゃ重要であることは間違いありません。

とはいえ、かかりつけにならない選択肢があってもいいはず。
yasu

そこで、かかりつけをやらずに済む方法は、下記の2つしかないと思っています。

  • かかりつけの必要ないポジションへ移る
  • かかりつけの必要ない職場へ転職

イヤイヤかかりつけ薬剤師になっても、良いことなにもありません。

個性や強みを出して働いたほうが、きっとあなたも楽しく働けるはずですよ。

かかりつけ薬剤師が必要である理由

かかりつけ薬剤師が必要である理由

かかりつけ薬剤師をやりたくない人へ、重要なことなのでズバッと最初に言い切ります。

前提として知っておいてほしいのは、かかりつけ薬剤師は「必要」だということ。

その理由は下記の通りです。

それぞれ解説していきます。

「薬剤師のファン」を増やしたいから

これからは1人の薬剤師がどれほど魅力的になり、患者さんにファンになってもらえるかが肝になってきます。

というのも、オンライン化が進んでいくと立地のメリットがなくなるから。

クリニックの隣に薬局があるだけでは、患者さんが来ない時代がおそらく来ます。

ここらへんは「薬剤師がオワコンって本当?稼げない?【現役薬剤師が未来を予測】」の記事に詳しく書いてますね。

で、患者さんに来てもらうためにも「薬剤師へのファン化」が必須なわけですよ。

「yasuさんがいるからこの薬局で薬をもらいたい」という流れが必要になってくるわけです。

かかりつけ薬剤師は、そのファン化への有効な手段です。

薬局のファンになってもらうというよりかは、個人のファンになってもらう。

会社のネームバリューなんて気にせず、個人の力で勝負する。それを可能にするのが「かかりつけ」です。

クリニックの医師の力に頼る時代は、近いうちに終わりを迎えます。

薬剤師が自らファンを獲得しないと、患者さんがサッパリ来ないなんてこともあり得ます。

かかりつけ薬剤師で患者さんと密な関係を作ることができれば、そんな状況を回避できる。

かかりつけでファンを増やせば、あなたの薬局にも患者さんは来るのです。

スキルアップにつながるから

そもそもかかりつけ薬剤師に誰でもなれるか? といったら、そうじゃないと思います。

薬の知識があるだけでは、正直むずかしいんですよね。
yasu

なぜなら、あなたじゃなきゃダメな理由がないから。薬の知識だけでは差別化できません。

他の薬剤師にはない魅力があるからこそ、かかりつけに選ばれます。

ではその魅力をどう作ればいいか? 結論から言うと、健康知識を増やしましょう。

睡眠や食事で悩んでいる方は、実際多いです。

悩んでいる患者さんへ、的確なアンサーを突きつければ「おぉ、この薬剤師デキる!」となるわけです。

こうなったらこちらからアプローチすればいいだけ。かかりつけに同意してくれる確率はグッと高まります。

かかりつけの同意をもらう流れも大事

さらに、かかりつけの同意を得るまでの流れも大事です。

そこで重要なのは「営業スキル」です。いわゆる「患者さんを惹きつけるスキル」ですね。

かかりつけの同意を得るための流れは、大体決まっています。それがとても「営業」に似てるんですよね。

患者さんから話を聞き、問題点をあぶり出す→共感する→解決策を提示→ベネフィット(嬉しい未来)を提示→ぼくがかかりつけなんてどうでしょう?

上記の流れで、9割くらいはかかりつけの同意とれます。

かかりつけの勧め方については「かかりつけ薬剤師の同意の取り方・勧め方【40件の同意を得た著者が徹底解説】」でくわしく解説しています。

国の方針があるから

最後はちょっと別の路線です。ぼくたち側では、どうにもできない事情です。

かかりつけ薬剤師が必要な理由は、国がかかりつけを推奨してるから。

実績がないと、利益が出ない制度になってるんですよ......
yasu

となると、会社も生き残らなきゃいけないわけですから。

もちろんかかりつけを全面的に進めようとするわけですね。

国が方針を決める→生き残るために会社がかかりつけを推す→薬剤師がかかりつけを増やす

ぶっちゃけ、上記のような縮図になってる薬局多いです。

本質的か? というのはいったん置いといて、かかりつけを国が求めてる以上、そっちに舵取りしなければいけません。

かかりつけ薬剤師をやりたくない理由

かかりつけ薬剤師をやりたくない理由

とはいえ「かかりつけ薬剤師が大事なのはわかってる。でもぶっちゃけやりたくねーんですわ」って人も多いと思います。

理由は下記の通りです。

  • 責任が生まれる
  • 仕事が増える
  • 給料は増えない
  • かかりつけじゃなくてもちゃんと仕事してる
  • 会社のノルマに興味ない

個人的にもかかりつけに意義は感じてますが、全員が目指す必要はないんじゃないの? とも思っています。

なぜなら、人間には向き不向きがあるから。

かかりつけに不向きであれば、強みにフォーカスして仕事したほうが必ず結果出ます。患者さんにも喜ばれます。

みんな一斉にお手々つないで「かかりつけやろーぜ!」の風潮には違和感を覚えます。

そんな「かかりつけやりたくないぜピーポー」のために、対処法を紹介しますね。

かかりつけをやりたくない人でも生き残れる方法

かかりつけをやりたくない人でも生き残れる方法

では、かかりつけをやりたくない人が生き残る方法です。

下記の通りです。

それぞれ解説していきます。

かかりつけの必要ないポジションへ移る【上司に相談】

絶対かかりつけやりたくない! と駄々をこねても、それでは会社も納得しません。

そこでおすすめなのは、条件つきで上司へ相談する方法です。

まずはこっち側から寄り添わなきゃ、相談しても意味ないです。

寄り添うことなく「かかりつけやりたくないです!」と言って「じゃあ、しなくていいよ」なんて、なるわけないですから。

となると、こちら側が起こせるアクションは下記の2つ。

  • パートで週32時間よりも少ない時間で働く
  • ヘルプ薬剤師として、1つの店舗に属さない

ぶっちゃけ、これしか思いつきません。

収入を下げてもいいのであれば、パート。下げたくないのであればヘルプ薬剤師として雇ってもらえるかどうかを相談してみましょ。

会社の需要と、あなたの要求がマッチすれば可能だと思います。
yasu

かかりつけの必要ない職場へ転職

とはいえ、かかりつけは会社の収益にゴリっと直結するので「かかりつけやりたくない!」が通らないケースもあるでしょう。

であるなら、上司に相談しても解決策は見つからないので、転職も視野に入れましょう。

たとえば、下記のような働き方ならかかりつけは不要です。

  • 病院薬剤師
  • 派遣薬剤師
  • 在宅薬局

さらに、かかりつけを全面的に推してない会社もあるので、そっち方面を狙うのもアリです。

転職するなら転職サイトを使おう

で、転職するにあたってまず利用してもらいたいのが転職サイトです。

というのも、転職サイトを利用すれば「情報」が得られるから。

「かかりつけをゴリ押ししてる会社か?」
「どんな策で収益を上げてるのか?」
「自分の強みが活かせる会社か?」

そういった、ネット上ではわからない情報まで知ることができるのです。

登録も無料ですし、利用しないと損ですよ!

とはいっても、転職サイトが多すぎてよくわからん! という方も多いでしょう。

数ある転職サイトから、ガチでおすすめできるサイトを3つに絞ってます。

かかりつけみんなでやりましょー! の職場から離れるのも1つの手です。

自分のやりたいことができてるか? そこをじっくり考えてみてくださいね。

まとめ:かかりつけをやりたくないなら視点を変えてみよう!

かかりつけが重要なのはわかっています。一方で、かかりつけに縛られるのも違和感を感じます。

そこで本記事では、かかりつけをやりたくない人へ解決策を提示してみました。

  • かかりつけの必要ないポジションへ移る【上司に相談】
  • かかりつけの必要ない職場へ転職

性格も得意なことも、人それぞれですよ。自分の強みを活かせる場所を見つけてくださいね。

本日は以上になります。

  • この記事を書いた人

yasu

薬局で働く10年目薬剤師。現役の管理薬剤師です。当サイトでは、自らの経験をもとに薬剤師の悩みや不安を解決します。転職経験あり【中小企業(6年)→M&Aで大手勤務(2年)→中小企業】。年間100冊読書。子持ち(2人)。

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