どうも!9年目の管理薬剤師、yasuです!
35歳だけど今の仕事が不安。安定した職で楽に生きたい。
そう思ったことありませんか?
日本の「終身雇用制度」はもう終わってます。どの会社も10年後にあるかなんて、まったく予想できません。
この記事では「35歳から薬剤師を目指すのはアリなのか?」について解説していきます。
さっそく結論。35歳で薬剤師を目指すのはやめたほうがいいです。
ぶっちゃけ、6年間あれば稼げる力は身につきますし、スキルもガンガン磨けます。
心の底から薬剤師になりたい! と思ってないのなら、他の職業を検討したほうがいいでしょう。
35歳から薬剤師になりたい人へ【年齢制限は?】
薬剤師になるために年齢制限はありません。極端な話、50歳からでも薬剤師になることは可能です。
薬学部は6年制の大学です。最短で24歳で薬剤師になれます。
薬剤師になる方法はいたってシンプル
薬剤師になる方法は、薬学部に入って国家試験に受かる。これだけです。
とはいえ、大学のテストはめっちゃ難しいです。定期テストは15科目くらいありますし、合格点も6割とかでちょっと高めです。
定期テストを乗り越え、いざ国試! となっても、その国試がまじでビビるくらい難しいんですよね。
3ヶ月くらいの勉強でどうこうできるレベルじゃありません。半年間、1日中勉強しても落ちる人がいるくらいです。
つまり、薬剤師になる方法はめちゃくちゃシンプルなんですが、薬剤師になるのがハードってことです。
【35歳から薬剤師】おすすめできない理由3選
では、本題。
35歳から薬剤師になるのは、実のところおすすめなの? というところをゴリッと書いていきます。
結論、冒頭でも話したとおり、おすすめできません。
理由は下記の通りです。
それぞれ、くわしく解説していきます。
学費に対して収入が低い
薬学部の学費はめっちゃ高いです。私立に限りますが、6年で1200万くらいします。
ざっくりとですが、大学の学費は下記の通りです。
- 国公立:250万
- 私立文系:400万
- 私立理系:550万
- 私立薬学科:1200万
- 私立医科歯科:2300万
医科歯科がぶっとんでるのはさておき。他の国公立や私立に比べて、薬学部は高いですよね。
国立の薬学部であれば350万くらいに落ち着きます。しかし、いかんせん偏差値が高い。
重要なのは1200万を払うほどメリットが大きい資格なのか? ってこと。
1200万払えば、無条件に年収1000万いきます! というならどうでしょう?
がんばって6年かけるメリットもありますよね。
しかし、薬剤師の平均年収をいくらか知っていますか?
薬剤師で長く働いていても、年収1000万になるのはかなりハードル高いです。
というか、たどり着けない人のほうが多いです。
となると、
と思ってしまうのです。
たとえば、プログラミングやデザイン、動画編集など。
これが35歳から薬剤師を目指さないほうがいい、1つ目の理由です。
6年の時間がもったいない
2つ目の理由は、「6年間」を学生として過ごすのは時間がもったいないこと。
もちろんムダとは言いません。出会いもあるし、学びも多くあるでしょう。
というのも、「6年分の価値」が薬剤師の資格にあるか? と問われると「NO」だと思うから。
要するに、6年で薬剤師の資格取るなら、他のスキル磨いたほうがいいんじゃない? と思います。
「時間」は「お金」よりめちゃくちゃ大事
35歳からの1年は、とてつもなく大事な1年として積み上がります。サクッと消化していい1年じゃないんですよ。
みなさんはお金と時間、どちらが大事ですか? ぼくは比べるまでもなく時間が大事です。
資格を取るまでの6年間は長い。長すぎます。
時間は大事です。薬剤師になろうか迷ってるくらいなら、正直やめたほうがいいでしょう。
「薬剤師は安定してる」は幻想
薬剤師って安定してるよね、ってよく言われます。
たしかに安定してる職業なのかもしれません。「薬剤師クビになった」とか「年収が半分になった」とか聞きませんから。
その理由は2つ。それぞれ書いていきますね。
➀国が医療費を抑える方向にシフトしてるから
高齢化が進むので、医療費を抑えるために、国が全力で医療費を抑えにかかっています。
簡単に利益が出ないしくみに、ガンガン進んでるんですよ。
2年に1度、法律が変わるんですが、最近は変わるたびにシビアになっています。
利益が出にくい=年収も下がりやすい
上記のような流れになっていくかもしれません。
➁Amazon薬局が革命をもたらすと思うから
Amazonが本を売りはじめてから、本屋が一気に消えました。
それと一緒で、多くの薬局の経営がきびしくなるでしょう。
つまりスキルのない薬剤師がクビになったり、年収が下がることがイメージできるのです。
なお、薬剤師はオワコンなのか? については、下記の記事に書いていますので、参考にしてください。
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薬剤師がオワコンって本当?稼げない?【現役薬剤師が未来を予測】
大学の勉強はどれくらい大変?
それでも薬剤師になりたいんじゃ! という、熱意の高い人もいると思います。
なので「大学の勉強はどれくらい大変か」をサクッとお伝えしますね。
ぶっちゃけ、勉強はしんどいです。
ぼくの場合、定期テストが年に2回ありました。1ヶ月前くらいから本気でやらないと、乗り切れませんでした。
たしか15教科くらいあったと思います。1日2教科で、2週に分けてテストが続きます。
また、国家試験も難しいです。合格率は70%〜80%ほどですが、これは卒業試験を乗り越えたエリートたちの合格率。
卒業できなかった人もカウントしたら、この数字よりもグッと合格率は下がるはずです。
つまり何が言いたいかというと「薬剤師になるための勉強は甘かないよ」ってことです。
40歳で薬剤師になっても働く場所はある?
35歳から薬剤師を目指したら、最短で41歳には薬剤師になれます。
結論から言うと、調剤薬局やドラッグストアなら問題ないと思います。
なぜなら、薬剤師の数がまだまだ足りていないから。
とくに地方は薬剤師が足りてません。年収を高く望まなければ、就職できます。
ただ、大手となると就職は難しいかもしれません。中小を狙って活動してみましょう。
まとめ【決断するのは自分】
今回は35歳から薬剤師になりたい方へ、ぼくなりのアンサーを書きました。
他の選択肢のほうがいいと思います。が、薬剤師になると決断したのならもちろん応援します!
手のひら返しのようですみません。でも挑戦する人、大好きなんですよね。
どんな形であれ、挑戦しなければ現状は変わりませんから。
参考になれば幸いです。では、また次の記事でお会いしましょう!